こんな時期ですが、教室準備中

2019年9月。尾中千草先生の105歳の誕生日の教室で。写真;田中良知

 活け花をはじめて17年。新型コロナウィルス感染拡大で自分自身の稽古もなく、こんなに長く教室に通わないでいる時はありませんでした。もちろん、私の場合は自分の店の花は常に活けているので、全く遠ざかることはないのですが、平常時の店に活ける花は、いける場所によって制約があったり、なるべく一週間持つように、使いまわすことを考えたり、いろいろと考えるべきことがあるので、自由に活けるわけではありません。お稽古では花器も花材も自由。思いっきりチャレンジすることもできます。しかも、ほかの方の活ける花を見るのも、面白いのです。同じ花材を使っても、人それぞれ。その点も教室の良さです。

 私に活け花を教えてくださった尾中千草先生は、残念ながら、今年の二月末に105歳でお亡くなりになりました。お亡くなりになる直前まで、教室で現役で教えてくださいました。「いつも美しく、いつも新しく」と常々教えを受けていたものの、時折自分の活ける花が、新しくない、このパターンで活ければうまくいくのはわかっているのに、そこから抜け出せない、と感じて悩むこともありました。そんなときに先生は「人間は手よりも目が先に成長するの。だから、手がうまくいけられるようになると、それを見る目は、もっと上のレベルを求めるようになる。そのレベルに活けられるように追いつくと、また目のレベルがあがるのよ。だからうまく活けられないと思うときは目が成長した証拠。安心して大いに悩みなさい」と励ましてくださったものです。

 私は教えるつもりはあまりありませんでした。ただ「教えなさい。そして活け花のすばらしさを広めてね」というのが、先生からのお言葉でした。これまで教えていただいたこと、そして面白さを少しでも広める、というのが、きっとご恩返しなんだろうと、このドキドキするような時間を知っていただくことができたら。

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